イノベーションの最終解 第4章-11:イノベーションに影響を与える市場外の要因

市場外の要因がイノベーションの力に与える影響は予測可能であり、イノベーターが新しい製品・サービスを開発・活用する「動機づけ」または「能力」に影響を与える。

「能力」または「動機づけ」を高めようとする措置はイノベーションを活性化させる傾向にあり、「能力」や「動機づけ」への障壁を築くような措置はイノベーションを阻害する傾向にある。

動機づけ/能力マトリクスは、イノベーションへの障壁を理解し、介入がイノベーションにどのような影響を与えるかを理解するのに役立つツールである。イノベーションを阻害しているのが市場の不均衡で「動機づけ」をくじく場合、または法的障壁であり「能力」を制約する場合、政府の介入によって業界を温床の領域に押し上げることができる。

これに対して、イノベーションへの障壁が技術的障壁であるか、貧弱な経済性である場合は、政府の介入が業界の競争を促す可能性は低い。業界が市場外の措置によってイノベーションを促進できる状況にあるからといって、イノベーションを促進できるとは限らない。

イノベーションの障害に対して政治的に好ましい措置をとれば、問題を悪化させることがある。また問題が深刻であればあるほど、一つの措置で是正できる可能性は低くなる。政府にできることは、破壊的イノベーターに新しいバリュー・ネットワークの創出を促し、それを通じて業界を変革することである。

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