イノベーションのジレンマ 第3章ポイント
掘削機業界から見る破壊的イノベーションの法則
- 新規参入企業は、まず当時の新技術の能力に見合った市場を見つけ、その市場で設計と製造の経験を積み、その商業的基盤を利用して上位のバリュー・ネットワークを攻撃して、優良企業を追い落としていく
- 優良企業は新しい技術を確立された市場(既存市場)に押し込もうとするが、成功する新規参入企業は、新しい技術が評価される新しい市場を見つけようとする
- 確立された技術を持つ優良企業は、破壊的技術が主流市場の真ん中に切り込んでくるまでは、堅実な業績を維持しようとする
- 顧客の意見に慎重に耳を傾け、確立された市場に向けて持続的イノベーションを実現するという安定経営のパラダイムは、新たに登場する持続的技術によって生じる問題を解決するには有効だが、破壊的技術を扱うには役に立たない
- 優良企業が破壊的技術に対して優れたマネジメント判断を行えば行うほど、イノベーションのジレンマに陥る