イノベーションへの解:事例2. 牛肉加工処理
図2-5. 破壊的ルーツを持った企業・製品・ジャンルの例
2. スウィフ卜・アンド・アーマー (Swift & Armour)
<サービス × ハイブリッド型破壊>
- 冷蔵鉄道車両の導入:牛のまま輸送するのではなく、屠殺後に冷蔵した肉を鉄道で輸送する革新的方法を開発。
- 流通プロセスの変革:地元で屠殺して販売するという従来のモデルを崩し、大規模な中央集約型の食肉処理・配送ネットワークを確立。
- コスト削減:生きた牛を運ぶコストやロスを削減し、より安価な価格で肉を提供。
- 既存業者を破壊:従来のローカル精肉業者は、スケールメリットを持つ中央集約型企業に対抗できずに衰退。
- 新市場の創出:より広範囲な都市部の消費者が品質の安定した肉を入手可能になり、肉の消費が拡大。
- 近代的サプライチェーンの先駆け:製造業と物流を結びつけた垂直統合のビジネスモデルを先行導入。
- 食品業界における大規模化・効率化の原型:冷蔵流通や食品産業構造の原型を作り、業界全体のパラダイムシフトを引き起こした。
<補足>
- 1880年代、G・F・スウィフトは輸送のコストを低減するために、食肉冷凍貨車の建設に積極的に取り組み、食肉冷凍貨車を東部市場へ送り込むことに成功した。
- G・F・スウィフトの会社に資本が集まると、大量生産によって高品質・低価格を武器に支店網を拡大し、市場を確保した。
- 大規模で集中的な牛肉解体処理事業(牛肉加工)を運営し、牛の大きな固まり肉を冷凍貨車で各地の食肉業者まで運んだ。
- この事業は、各地の食肉解体処理事業を破壊した。