イノベーションの最終解 第3章-12:戦略的選択 ー 重要な選択を見極める
2. 破壊の成長エンジンを構築する能力を開発する
既存企業が破壊的イノベーションをうまく推進できないのは、自社のプロセスと価値基準では、破壊的、持続的イノベーションの両方に同時に対処することが許されないからである。そこで、破壊的イノベーションをくり返し推進するプロセスを、社内に構築するとよい。
以下の手法を実行すれば、破壊的イノベーションを推進する確率は高まる。
- 必要になる前に始める
- アイデアを適切な形に変え、適切に資源が配分されるよう導く上級役員を任命する
- アイデアを適切な形にするためのチームとプロセスを立ち上げる
- 破壊的なアイデアを見きわめられるよう、社員を訓練する
上記のうち2.と3.は特に重要である。これらの手法を実行するにあたって、次の点に注意すべきだ。
- 破壊的イノベーションをくり返し推進しようとする企業は、破壊的成長を育むための独立したプロセスを持たなければならない。
- 破壊的成長を育むための独立したプロセスには、イノベーションが主流事業にとって本当に破壊的かどうかを判断するための線引きが含まれている必要ある。
- 持続的イノベーションのプロセスとは独立して運営されなければならない。
- 強力な上級役員が資源配分プロセスを取り仕切り、破壊的イノベーションと持続的イノベーションを別のプロセスに振り分けなければならない。