イノベーションの最終解 第4章-9:イノベーションに影響を与える市場外の要因
「ジレンマ」では、一気に市場の変革を図ろうとするよりも、次の措置の方が効果的である。
- 「動機づけ」と「能力」の問題のうちの一方に集中する
- 政府が片方の問題に集中して対応するのであれば、もう片方の問題を起業家自身が対処するための環境を作る必要がある。
- 動機づけは予測不可能であることから、政府が能力を促進するような政策から始めた方が、成功する見込みは高い。
- 「参入する動機づけはあるが能力に欠けるプレーヤー層」を政府が特定できるのであれば、大きな効果が期待できるだろう。
- 破壊のプロセスを加速するような政策を考案する
- イノベーションへの障壁があまりにも多い場合や、障壁があまりにも根深く対処できない場合は、破壊を促すことが得策である。
- 破壊を加速させれば企業は隣接するさまざまな市場から飛び出し、変化が遅々として進まないように思われる市場に劇的な変化を強いるだろう。
- 政府による放任的な措置は、企業の自力を底上げし、破壊を促進するだろう。
動機づけ/能力マトリクスを使う方法は次の通りである。
- 企業の現在の「能力」と「動機づけ」を書き出して、現在の環境がそれぞれの種類のイノベーションにとって望ましいかどうかを考える。望ましいものでない場合、イノベーションを阻害している主な障壁を見極める。
- 市場外のプレーヤーが、企業の動機づけや能力に影響を与えるような措置を講じているかどうかを判断する。
- そのような措置が、イノベーションへの主な障壁を取り除くためのものかどうかを判断する。もしそうであれば、その措置はイノベーションを促進すると期待できる。