イノベーションの最終解 第3章-8:戦略的選択 ー 重要な選択を見極める

資金調達では、次のような要因が重要となる。

  1. 投資家と企業の関係
    • 投資対象企業と距離を置いた関係にある投資家は、企業がなんらかの波乱に見舞われると、出資をやめることが多い。
    • あらかじめ企業の方向性が変化することがわかっている場合は、そうした変化を許容できる投資家であるかどうかを確かめておくべきである。
  2. 調達する資金の額
    • 巨額資金の提供者すべてに見返りを与えるために、急速に成長しなければならなくなり、結果として企業を破壊の軌道に乗せてくれる、小規模で収益性の高い事業機会を退けてしまう可能性がある。
    • また、あまりにも潤沢な資金があると、成功の見込みのない戦略にいつまでもこだわることになりかねない。

破壊的イノベーションのための資金調達では、次の点を注意しよう。

  • 企業は、製品を開発して初期市場に投入するための資本を、大きく超える額まで調達すべきでない。
  • 「速く大きく成長する」ことを求める資金が望ましいのは、企業が適切な顧客を見つけ、収益性の高いビジネスモデルを開発した後である。
  • (節度のある範囲内で)ビジネスの実験を奨励し、大規模な市場への進出を無理強いしない投資家を見つけるとよい。
  • 企業が少額投資と学習をくり返すことを通じて、有効な戦略とビジネスモデルを開発するように仕向ける投資家を探すとよい。

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