イノベーションへの解 第1章ポイント
クリステンセン教授の著書
- イノベーションのジレンマ:利益を最大化させる資源配分メカニズムが、特定の状況下では優良企業を滅ぼすことを説明する理論
- イノベーションへの解:新規事業を狙い通りに発展させ、破壊される側ではなく破壊者となって、ライバルの実績ある優良企業を最終的には破滅に追い込まねばならないマネージャーに指針を与える理論
新成長事業が構築できない理由
- 企業が新たな成長を生み出す事業、つまり新成長事業を狙い通り構築することができないのは、新成長 事業を生み出すためのプロセスがまだ解明されていないからである
- イノベーションのプロセスを予測可能にするには、事業構築に携わる中間管理職に作用する力(何を決定し、何を決定できないかをコントロールする力)を理解する必要がある
- 中間管理職は自身の出世ために、新たな成長のためのアイデアの中から在任期間中に成果があがるものだけを推進する傾向がある
破壊的成長の予測可能性
- 破壊的成長の予測可能性の基盤ができ始めるのは、同じ因果のメカニズムが予測と異なる結果(特殊な事例、アノマリー)を生じるのを発見したときである
- 市場や顧客を「属性」ではなく「状況」で区分すれば、状況に応じてどのような変化が起きるかを予測できるようになる
破壊的成長を狙い通りに成功するための条件
- 破壊者は優れた理論家でなければならない
- 成長事業を破壊的な事業として形成するためには、重要なプロセスや意思決定をすべて、破壊的イノベーションの状況に合わせて調整する必要がある