イノベーションへの解 第9章-11:良い資金もあれば、悪い資金もある
成長エンジンを作動させておくための方針は3つある。これらをすべて実行に移せば、組織は必然的に早く小さな規模で始め、早期の成功を要求するようになる。
- 早く始める
- 新成長事業をまだ本業が健全な間に、つまり成長を気長に待てるうちに、定期的に立ち上げる。
- 財務成果にそれが必要だという徴候が現れてからでは遅すぎる。
- 小さく始める
- 企業が大規模になっても、成長事業を立ち上げる決定が、成長を気長に待てる組織部門の中で下されるよう、事業部門を分割し続ける。
- 規模が小さければ、小さな機会への投資で十分な利益を得られるため、成長を気長に待てる。
- 早期の成功を要求する
- 新成長事業の損失は、極力、既存事業の利益で補填しないようにする。利益を気短に急かす。
- 会社の中核事業が傾き始めても有望な事業に必要な資金を確保するためには、利益を実現するに限る。